ふく屋では2月10日まで、着物の染め職人である安江敏弘氏をお招きし、伊勢型紙を使用した染め小紋、通称「伊勢型小紋」の説明会を開催しております。安江氏は小紋染専門工房「古今」の職人で、60年以上のキャリアを誇る匠。その深い知識と技術から語られるお話は、参加された皆さまにとってまさに心躍る時間となりました。
安江氏の説明には、伝統的な染めの工程や技法だけでなく、型紙にまつわる歴史や工夫など、普段聞くことのできない専門的な内容も盛りだくさん。染色の魅力が改めて感じられるお話の数々に、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。特に今回、人間国宝が作った貴重な型紙を実際に見る機会もあり、その緻密さと美しさに多くの参加者が驚嘆していました。
会場では安江氏の技が生きた伊勢型小紋が多数展示・販売されています。繊細な模様と美しい染色技術が光る作品に、多くの方が魅了され、じっくりと品定めをしていらっしゃいました。実際に手に取ることで、職人の技術の高さをより強く感じることができます。
この説明会を通じて、参加者の皆さまからは「着物の魅力がより深く理解できた」「普段なかなか見られない型紙や技術に触れられて感動した」というお声を多くいただいております。伝統文化の奥深さを知る貴重なひとときになったのではないでしょうか。
ふく屋では、これからもこうした職人との出会いや伝統技術に触れる機会を大切にしてまいります。興味をお持ちの方はぜひお気軽に足をお運びください。職人の技と心が詰まった「伊勢型小紋」の世界を、ぜひ体験してみてください。